少し見上げる、彼女の横顔は
とても綺麗で、写真はまるで
一流雑誌の表紙のように
洗練されたイメージ
または、絵のように繊細な
タッチにも見えた。

私は、その写真に心を打たれた

「お姉さん・・・
 とっても、綺麗な人
 雰囲気が、いずるに
 似てるね」

いずるは、一瞬だけ微笑んだ。

「今着れそうな服を、適当に
 出してみたけど他にも見て
 選びたいなら
 そこの、クローゼットに
 入ってるから
 選んで着替えてよ
 その間、俺は外で待ってる」

「うん、ありがとう
 じゃあ、借してもらうね」

ベッドの上に置かれた洋服の
ほとんどは、黒かグレー

そんな落ち着いたシックな
服の中から、私は一番幼く
見える服を選んだ。

どの服も大人っぽくて私には
とても似合わない。