喜ぶ私を見つめる、いずる。

「ああ、でも
 さすがにその格好じゃ
 目立ち過ぎるから
 さっき、着れそうな服を
 姉の部屋で探してきた

 幾つか部屋に用意してるけど
 ・・・亡くなった奴の服を
 着る事に抵抗があるようなら
 後は、俺の服しか無いなぁ
 でも、外に着ていけるか
 どうかは・・・・・・?」

「お姉さんの洋服
 借りてもいいの?」

「ああ、いいよ
 おいで」

いずるの姉が結婚する前に
使用していた部屋に通された
私は初めて、彼女の写真を見た

その写真に映る女性・・・