「人魚姫って…めちゃくちゃ昔だろ?」

ニーナは静かにうなづくと、弾火をテーブルの上に置いた。

「弾火も雷竜も地変も、おとぎ話になるくらい昔より、さらに昔に作られたものなのかもしれない。
その根本を知ることが出来たら、なんであの人が武器を探して世界中を旅し、武器を集め、時には壊していたか、その理由がわかるかもしれない。

と、そういう理由なんだけど。それでいい?」

ニーナに言われて、シーファはこくこくとうなづいた。
『伝説の武器』のルーツを求めて。
更なる冒険の予感に、鳥肌がたった。

「よし!じゃあ、次の目的地は『中央大陸(セントラル)』!行くぞ!」

リュートの掛け声に合わせ、4人は空に向かって拳を突き上げた。