一斉に戦闘体勢を取り、茂みの向こうから出てくる人物に神経を集中した。

「あー!いたいた!よかった、出てきてたんだな!」

「…あんた、えっと…………誰だっけ?」

「トードだ!トード!最初にお前達を追い詰めただろーが!」

茂みから息も切れ切れで顔を出したのは3人組の1人、トードだった。
一瞬間を置いて、4人がぽんっと手を叩く。

「忘れんなよっ!!」

「冗談よ。冗談。
で、何の用?」

ニーナがケラケラと笑うと、トードは足を踏み鳴らして怒ったが、目的を思いだすと気を取り直し4人に向き直った。