―――私は優秀だった。あんな姫よりずっと!

私の力を恐れて、王家は私を討ったのよ!

どんなに綺麗ごとを並べても、その地位を私に取られるのを恐れたの!


国の為?民の為?愛する人を守る為?

そんなものは体の良い言い訳でしかないわ、偽善に他ならない!―――


蘇った憎しみで、体が熱くなっていく。
力がみなぎり、体の隅々まで魔力が行き渡る。