「シーファ、お前、無茶を…」

痛みを振り払うように頭を振って、ガルを睨みつける。

「無茶、するわよ!私は海宝堂だもの!
海宝堂のモットーはお宝の為ならどんなことでも!でしょ?だから、皆の為ならなんでもする!これはその結果でしょ?
怪我させたこと、もし、申し訳無いなんて思ってるんだったら、許さないから!
皆の記憶を取り戻すのに、この程度の怪我で済んだのよ?それでいいじゃない。」

「シーファ…。」

「この程度の事で、壁を作ったりしないで。忘れられることの方が、ホントに辛かったんだから…元に戻ってくれるなら、こんな怪我…ホントになんでもないの…だから…」