光世さんが手を握りながら話し始めた


「あそこは東條寺が関わる不動産屋。美帆の両親が働いてくれている。今すぐ会わせたいが…組長の許可が必要なんだ。だから今日は…」


私は光世さんの手を握り返して視線を合わせて


「光世さん、ありがとう」


ニコッと微笑むと光世さんは頭を撫でてくれた