目の前に座る男の瞳は鋭く冷たい


「光世、行くぞ」


隣に立つ護衛の雅人様が声をかけると、ゆっくりと立ち上がった


「林、案内しろ」


地を這うような低い声に体が震えたが、2人と共にエレベーターで最上階まで上がった