教室ではクラスメート全員が体育館に向かっていた…。

体育館に着くと担任の姿があった…。
「早く並べ…並べたら座ってくれ。」
次々とクラスメートが座っていった…。

そして全高生が集まり、始業式が始まった…。


1時間後…校長先生の長い話も終わり…教室に帰って3時間の授業があった…。




−放課後−

「有姫…私先に帰るね…」
由佳はまだ落ち込んでいた…。
私は由佳の後ろ姿を見てると翔が声をかけてきた…。

「有姫…今日…俺ん家くるか?」
「…なんで?」
「嫌ならいいんだけど…。」
「別に…用もないからいいよ…。」
「じゃあ…帰るか?」
「うん…」

そして翔の家まで歩いて帰った…。
家に着くと…翔は家の鍵を取り出し…扉をあけた…。
「入れよ…そんなとこ突っ立ってないで…。」
「うん。」
「なんもしないって…。」
「聞いてないんだけど…。」
「いいから…。」
「…おじゃまします。」
翔は私を自分の部屋へ連れていってくれた…。

「待ってろ…ちょっと…着替えてくっから…」
「…うん…。」
翔はそう言い残して…何処かに行ってしまった…。




−ドキドキ−
「なんか…へんな感じがするよ…。」
私は下を向いて待っていた。

しばらくすると…お茶を持って翔が自分の部屋に入ってきた。
机の上には…お茶が入ったコップが二つ置いてあり…私の前に翔がお茶を置いた。
「飲めよ…。」

「うん…ありがと。」
「でっ…なんで落ち込んでたんだよ?」
「私…由佳が心配…。今日ねめちゃくちゃ元気なかったんだ…。」
「なんで…お前が元気無くなるんだよ…。」
「…わかんない…でもね…なんかあるとおもうんだ…。」

「そっかあ…分かった…でもな一つだけ…言えることは…由佳ちゃんからしたら…一番大切な友達は有姫なんだからな。」

「分かってる…。翔…由佳を助けてあげたい…どうしたらいいかな…。」

「本当にお前は言い出したら後に引かないんだからな…。」

翔は頭をかきながら…ボソッとなにか言った…。
「まあ…そういうとこが…好きなんだけどな…。」

「…?なんか言った?」
「聞こえなかったならいいよ…。」
「ねえ…由佳には何も言わないで欲しいんだ…。」