「お母さん少しでてくからお弁当ちゃんと持って行ってね」という内容だった…


「何処行ったのよ…。」
私は何となく時計をみた。

「ヤバい…遅れる…」
私は急いで家をでた…。


学校に向かう途中誰かに呼ばれたような気がして振り向くと手を振っている翔がいた。

「知らない振りをしよう…。」

「オイッて…」
翔が追いかけてきた…。

「な…なに?」
「気づいてたのに…なんで逃げるんだよ…。」
「…逃げてないよ。」

「じゃあ…なんで逃げるんだよ」

「気にしない…気にしない…(笑)」

「ったく」

翔は自転車で先に学校へ向かった…。
私も後から翔を追うように学校についた

「有姫…おはよう(゚▽゚)/」
「どうしたの?」
「ちょっとね…今日電話していい?」
「いいけど」
暗い表情で由佳は教室に入ってきて…私に話しかけてきた。

すると後から翔が近づいてきて声をかけてきた。
「おっ…有姫久しぶり…。」
「さっき門の前で会ったでしょ…。」
「そうだっけ…」
「そうだよ…。」

翔は私の不自然な態度に気がつき心配そうに言った…。

「なんか元気ないな…どうかしたか?」
「ううん…なんでもない…。」
翔は私の隣の席に座り…私の頭に手を置いて言った…。
「馬鹿…お前のことくらい解るよ…辛いことでもあったんじゃないのか?」
「う…ん…後で話すよ…もうチャイムなるから…。」
「分かった」



そして…チャイムがなり先生が教室に入ってきた…。
「今から…始業式が始まるから男子はネクタイ…ズボン…ボタンをちゃんとするように…女子はスカートをなるべく長くなあとネクタイもな…。じゃあ体育館に出席番号に並んでくれよ…。以上だ」
そう…言って教室を出て行った…。