『オマエ…何言ってんのか分かってんのか?』



夏樹の動揺が触れる指からも伝わって来る。



「分かってるよ。…夏樹が好きならいい。」



何か…これじゃアタシが誘ってるみたい。


そう気づいてだんだん恥ずかしさが込み上げて来ると、あっという間に頬が赤く染まるのを感じた。


だけど…


目の前の夏樹は私以上に顔を真っ赤にして、耳まで赤く染めていたから、まぁいっかと思えた。