こんなに苦しそうな夏樹を、拒む事なんて出来ないよ…。


少しの隙間も出来ないようにキスを落として来る夏樹と、アタシの静かな息使いだけがリビングに響く。



どちらがどちらの唇か、分からなくなるぐらいに長くキスした後、焦れたように夏樹が唇を離した。



『…何で抵抗しない?…抵抗しないならこのままヤっちまうぞ。』



夏樹…ウソが下手だね。



本当はそんな気ないくせに。



夏樹気づいてる?


躊躇いがちにそっとアタシに触れる指が震えてるんだよ?