「それフリーパス…?」

「8枚もいらなくね?」

「どうすんだよ、4枚余っちゃうじゃん」


磨梛抖と賢くんがそう言い合ってる横で


「相変わらず、仲良いね」

「仲良すぎて、話し進まないから止めようか…」


なんて話してる間にも…


「いつ買ったんだよ」

「慄梛に電話した日」

「期限はいつまで」

「来年まで」

「じゃ「はい、そこまで言い合いなんて止めて遊ばなきゃでしょ」

「そうだよ、せっかくきたのに中入らずに帰るの?」

「よし、今日は俺の使おうぜ?
磨梛抖のは今度ときで」

『賛成!』


ようやく中に入ることが出来て今日こそ遊園地にあるアトラクション全て制覇しようってことになって…



「慄梛、大丈夫?
お化け屋敷嫌いだよね?」

「大丈夫、大丈夫…楽しいもん」

「慄梛ちゃん無理しないほうがいいよ
別に全部制覇しなくても他のやつ行こうよ?
楽しむほうが優先だし」

「そーそー、つかさお化け屋敷の代わりに
他のやつをさ、2回とか乗ろうぜ」


そういって、磨梛抖はパンフレットを見て


「このペンギン大王国なんて楽しそうじゃん」

「俺も気になってた、これ行こうよ」

「ほら慄梛、一緒に行こう?磨梛抖くんたち行っちゃうよ」


瑞梨と2人の後ろをついて行く


「本当はお化け屋敷楽しみにしてたんじゃないの…?」

「ううん、ただここのお化け屋敷に入ったカップルは結ばれるって言うジンクスを聞いて
入ってみようかって思ったんだけど、入らないでも結ばれてやるって賢も言ってたの」

「優しいね」

「優しくなんてないよ、
その前にさ、うちらにはジンクスより、強い絆があるから大丈夫♪
ほら、賢たち待ってるし行こう♪」

「楽しそうだよ、早くこいこい」


と、叫ぶ賢くんの元へ瑞梨と走る


.