――――磨梛抖――――

触れ合いコーナーとドクターフィッシュに夢中の慄梛と相沢が楽しんでる様子を少し離れた所で賢と一緒にみていると…



「少しずつだけど磨梛抖が望んでたことが形になってきたな」

「黙ってて、ごめんな」

「ばぁか、結局全部を話してくれただろ?
びっくりはしたけど、結果的には良かったって思えてるし?
いいんじゃないの」

「泣けそう…」

「泣きそうの間違えだろ」

「いや、泣けそうなんだ。
今のこの気持ちを言葉にすると、泣けそうなんだ」

「磨梛抖、賢くん来て」

「ほら、行くぞ」


呼ばれて賢と行くと水槽の中に手を入れてる
慄梛と相沢の所に小さな魚たちが集まっていて



「くすぐったいけど、気持ちいいよ」

「賢と磨梛抖くんも一緒にやろうよ」

「抵抗感あるよな…」

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「もう、次見に行こ?」

「もうちょい待って」

「さっきは抵抗感があるとか言ってた癖に」


ドクターフィッシュが集まってパクパクとする感触にハマった賢と俺…



「慄梛、うちらだけで回っちゃおう?」

「そうだね、この調子だと当分離れそうにないもんね…」

「あっ、待ってまってあと5分!!5分だけ!!」

「本当、あと5分ね?」

「もちろん、なぁ?磨梛抖」

「ん、5分だけ」


賢の必死なお願いで5分待ってもらって、
手を洗ってようやく回ることになった


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