「……もしかしてさ…、好きな人でも出来た?」

「なにそれ?
誰がいつ慄梛以外を気になるって言った?」


凄く言いづらそうに磨咲飛がいった言葉に
若干いらつき交じりに返すと


「兄貴、最近変だから、そう言ってんの
慄ねぇー以上に想える人が出来たなら、
それでいいかなって母さん達も言ってたんだ
もし、そうだとしたら俺も那沙も認めたくはないけど、応援する」

「ばーか、俺は今もこの先も慄梛が好きだから
変な心配すんな」



“それ聞いて安心した”



って磨咲飛は自分の部屋へと戻っていった