「待ってるから…みんな慄梛が戻って来るの
俺も、磨咲飛も、那沙も莱杜さんも、漓維さんも父さん、母さん達みんな慄梛が戻って来んの望んでっから…」

「…うん
………だけど、わたしね約束したから…
だから、今すぐ磨梛抖と帰れない…
でも、約束するよ…?
いつっては言えないけど必ず、帰るね。
だからね、それまでは内緒にしてくれる…?」



真っ直ぐに俺の目をみてそう言った、
それを聞いて嬉しいけど少し複雑な気にもなって



「約束なっ?
守る代わりに連絡とかは取り合おうな…?」

「うん♪もちろん!!」



そんな約束をして、そのあとは2人で
カレカノみたいに手を繋いで海辺を歩いて
慄梛オススメのお店に行ったりした


そして、次の日…


「また、来いよ?」

「いつでも、遊びおいで待ってるよ」


と、碧兎さんと真妃さん2人に見送られて
健哉さんの彼女の運転で途中まで送ってもらうことになった車内で…


「りっちゃんと昨日はどこに行ったの?」

「海に行って、あとはぶらぶらと…」

「磨梛抖、前からさ聞きたいことがあったんだけどさぁ」



助席に座る健哉さんは考えるように


「りっちゃんとはどんな幼なじみだったん?
2人見てたら…」

「いつも一緒にいて、一緒にいないときはほぼないって感じで…」


そこまで言って、
他にどう言葉にすればいいか解らなくなった



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