「想いすぎ、か…その方が俺らぽいね」
「うん」
今まで、あんなに躊躇して言うことが出来なかったのに…
すらすらと言えたことに嬉しい反面、内心不安とこれ以上は抑えなきゃ駄目だって気持ちとでどうしたいのかが解らなくて…
「慄梛、…れと、…俺と付き合ってくれない?
俺にとって初カノで最後の彼女も慄梛じゃなきゃ駄目なんだ…」
真っすぐ真剣に離れる前にほしかった言葉を磨梛抖は言ってくれてるのに
「………だよ…わたしじゃ、ダメだよ…
磨梛抖の初カノはわたしじゃないし、最後の彼女になるのも、わたしじゃないよ…」
「なんで…?俺じゃダメ?俺の好きと慄梛の好きは違うの?」
「磨梛抖を幸せにしてあげられない、だか「誰が頼んだん?
幸せにしてもらうんじゃなくて、一緒に幸せになるんだよ、隣に居てほしいんだよ、
慄梛には俺の隣に…」
「…ごめんね。少し、考えさせて…?」
「解った、慄梛の答えが決まるまで待つよ」
そう言って磨梛抖は
「少し散歩でもしねぇ?
なんかさっき寝てたから眠れなくてさ…」
「うん、行こうか」
「じゃ、健哉さんとかに声かけて行くか」
リビングにいる真妃さんたちに声をかけると、
“明日ゆっくり出掛けておいでよ”
と、言われて結局散歩を諦めて…
その日はリビングで話しに華を咲かせて朝方まで楽しんだ…
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