「磨梛抖?そんなに興奮してどうしたの?」
でかい声で話してたのか母さんは不思議そうに問い掛ける…
「あぁ、ちょっとした知り合いから電話でさ
久々だからびっくりして」
とか、言って健哉さんの電話が気になって
「母さん、ちょっとさ出掛けて来る」
「これからご飯なのに?どこに行くの?」
「いや、ちょっと…」
「もう、馬鹿なこと言ってないの」
「いや、お「まだ言うかいい加減にしなさい」
母さんはまともに俺の話しを聞こうともせず
リビングへと降りっていった…
――コンコン――
「兄貴ちょっといい?」
「あぁ、磨咲飛…帰ってたんだ」
「まぁね」
俺の前に無言で座る
「なんか、話しあったんじゃねぇーの…?」
「…兄貴さ、慄ねぇーはどこにいると思う?」
「えっ?」
「不意に思ったんだよ
兄貴たちは毎日、探してたりしてるだろ?
何か解ってたりするから探してんだろ?
それとも、違うの?」
「カフェかファミレスでみたって聞いて、
それで聞いて回ってる」
母さんといい、磨咲飛といい、必要以上に聞くし出掛けることも拒否…
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