「今日はもう帰るか」


賢たちと待ち合わせをして今日の報告をする
ことに


「櫟玻さ、呉井のこと好きだったろ?
てか、好きっしょ?」

「なんだよ、急に」


電車の中でずっと疑問に思ってたことを口にすると思っていた通りの反応が返ってきた


「幼なじみって友達より距離っていうかなんかちけぇー存在じゃん?
櫟玻、彼女作らねぇーし、もしかしたら呉井のこと好きだったんじゃねぇーかな?って…」

「愛結のこと好きだったと思うよ?
裕也よりか、俺の方がずっと一緒にいたしさ
けどさ、気づかねぇーもんなんだよな…」


と、櫟玻は可笑しそうに笑って


「他人の恋人になってから気づくの“あー俺、好きだったんだ”って…磨梛抖が羨ましいよ?
今は近くにいねぇーけど好きって気づいてること…だから、頑張ろな」



自分から話しをふった癖に、櫟玻の言葉に必死に何か言おうと思うのに情けないくらいに言葉がみつからない





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