「ところで、磨梛抖これからどうするつもりなの?」

「慄梛を捜すよ」

「磨梛抖くん、もうね捜さなくていい…」


さっきまで楽しそうに話してた漓維さんが悲しそうに苦しそうにそう呟く…


「えっ?」

「今まで、家族に我が儘言わずにいた、
あの子が幸せだったって手紙に書いたあったの…
わたし達夫婦の娘に生まれて幸せだったって
また、生まれ変わっても娘になりたいって…」

「だからって、漓維は捜さない気なの!?」

「…慄梛の幸せを願ってあげたいの…
あの子の大切な人は解ってる…
だけど、それ以上に母親として幸せを願いたいの…」

「何を強がってるのよ、漓維の馬鹿…
漓維たち夫婦にとっても、わたし達夫婦にとっても大事な娘なのよ?
慄梛ちゃんは!!だから、捜すのよ」

「美愛…」

「だから、磨梛抖っ!!全力捜しなさい!
うちのお嫁さんは慄梛ちゃんだけよ?解った?」


母さんの有無を言わせない言葉に思わず頷く


「美愛さん、漓維さん、わたしたちも慄梛を
捜して連れて来ます!!ねっ?」

「母さん、絶対見つけるスタートは戻るけど、高校も通う、7人で今までの穴埋めするよ」

「ありがと、慄梛はほんと幸せ者ね」



と、漓維さんは泣いた…





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