――――磨梛抖――――

慄梛からの手紙を読んだ次の日、退学届けを手に母さんと漓維さんと賢たちと学校へ行った


初めはなかなか退学を認めてくれなくて説得の様な感じの引き止めをされてた、けど


「うちの息子たちはもう他校への転入を決定されてますので受理して頂けないなら、こちらも考えがあります」


母さんがそういうと


「…受理しましょう
私共も、問題を起こす生徒が4人いなくなると教育に余裕が出来ますよ」

「それは良かったですね。
うちの息子たちはもっとより良い環境で生活するのが1番ですから」



作り笑顔を絶やすことなく、話しをすると“帰るわよ”と学校を出た


それから、漓維さん達と待ち合わせのファミレスに行くと…


「あ、姉貴…!?」

「学校、辞めちゃった」

「はぁ!?」

「辞めたの…
だから、お父さんとこで働く」

「あれほど、嫌がってたのに今更働くって…」

「教師続けたいんだし、しょうがないでしょ」



と、ケーキを食べながら櫟玻のお姉さんは言った


「美愛、そっちは受理してもらえた?」

「もちろん♪
漓維のほうこそ受理して貰えた?」

「受理させて来たよ」



と、暢気なのか解らないけど楽しそうな母さん達





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