――――慄梛―――――


「おー、真妃ちゃん♪
果物どう?安くするよ」

「なに馬鹿いってんの!
真妃ちゃんなに買っても安くするよ」

「やったね、りっちゃん沢山買っちゃおうか~♪とか言ったりしてね」



海辺からまた来た道を戻り買い出しの所は可愛いお店…
そんなお店にはカフェで使う材料が揃っていて…



「“りっちゃん”って、真妃ちゃんがいつも話ししてくれた子?」

「そうだよ♪ほんと可愛いでしょ♪」

「なんだか姉妹みたいだな」

「大切な妹だもん♪ねっ?りっちゃん」


真妃さんはいつも堂々とわたしを妹って紹介してくれて、海辺で言われた

“そして、また絶対に帰ってきてね”

って…
ほんとに大切にされてるのに、わたしはいつも助けられてばっかりで、迷惑も沢山かけて本当になにがしたいのか、自分でも解らなくなってくる…



「りっちゃん…?」

「ほんとに真妃さん、お姉ちゃんみたいです」

「みたいって、酷いな~なんてね♪」

「ほんとに姉妹みたいだよ、りっちゃんまた
真妃ちゃんと来てね」

「はい♪来ます」



二人ともわたしを受け入れてくれて、必要な
物を買ってお店を出た…





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