「番号」

「えっ…?」

「教えて、気が向いたら連絡すっから」

「それって、知ってるんですか…?」



期待に胸が膨らんで返答を待つ…



だけど



「さぁ~?
だけど、男子高校生くんみたいな子、可愛いなって思って好きやしまぁ、いいっしょ
俺のも登録してってや」

「もしかして…」

「ぶー、違うよ
男子高校生くん好きな理由は、親友の碧兎に
似すぎて放って置けないから好きなん
それに、ちゃんと女の子好きやし、彼女おるから安心してや」



と、穏やかな笑顔で答えられた…





「名前、健哉【たけや】で登録してってな、で?
男子高校生くんの名前なに?」

「磨梛抖です、槻沛 磨梛抖です」

「ん、登録したった磨梛抖って、いい奴な
だから自然と周りもいい奴なんだろな」



と、笑って



「大切な子、早く見つかる様に俺も願ってる」

「あっ「磨梛抖!!」

「他のダチが来たみてぇだな、じゃ、またな」



そう言ってバイクに跨がり健哉さんは去り、
俺の横にいた裕也は唖然と姿が見えなくなるまで見送り、賢たちが後ろから険しい顔で
近づいてくるのが見えた





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