「人違いでもいいんです
教えて下さいっ!!お願いします!!」



俺の声で周りの人が驚いて振り向こうが関係ない…
ただ、無我夢中で頭を下げつづけた…

















「いい加減、顔を上げてくんないかな?
男子高校生くん」

「じゃ、教えて貰えるんですか!?」

「教えるってゆうか…
写真の子は、男子高校生くんの彼女なの?」

「…彼女じゃないです、
でも、でもっ、俺の1番大切な人なんですっ!!」

「おい、磨梛抖!!」

















裕也の叫ぶ声が聞こえた
だけど、それよりも


















おもいっきり殴られた腹の方が痛くて地面に
吸い込まれるように膝がついた…








「1番大切な人なら、なんで、その子の側にいてやんねぇーの?
なんで、離れる前に気持ち伝えたりしてやんねぇーの?
俺は何もしらねぇーけど半端な気持ちで捜したりしてんなら諦めろや、どんなけ苦しめたら気が済むん?
男子高校生くん、その子の幸せ願ってあげようや…なぁ?」



見ず知らずの人に言われると余計にもうほんとに諦めた方がいいのかも知れないと思う反面…



「…俺、約束したんです
それよりも、一緒にいたいんです…
だから、だから諦めるなんて、俺には絶対出来ない!!
もう二度とその手を離したくないから…
だから、捜します!!捜し続けます…」



慄梛を想う気持ちが伝わってほしくて大声が出てて…