真妃さんと碧兎さんがどうして、わたしに声をかけてくれたのも…
わたしには解らない…





『君、大丈夫?』

『名前言える?』

『わたしは、り、りつ、慄梛です』

『うちにおいで?』





って、真妃さんと碧兎さんが連れてきてくれた…

それから何も聞かずにずっと…








今更、なんで助けてくれたのか、なんで何も
聞かずにここにおいてくれてるのか聞くなんて出来ない…



いつか、いつか、ここを去る時にわたしの総て打ち明けよう…

そのときは、きっと磨梛抖がわたしの居場所を知ったとき…


「りっちゃん♪」

「はい?」

「あたし占い得意なん!
占ってあげる」



キイさんが笑顔で紙とペンを鞄から取り出し
待っていた…



「占いですか…?」

「そっか、りっちゃんはキイちゃんの占いの凄さ知らないんだっけ
キイちゃんの占いは恐いほどよく当たるんだよ」



と、真妃さんが言うと碧兎さんが首を可笑しくするんじゃないかってくらいにおもいっきり首を縦にふる…



「だから、りっちゃんも占ってもらったら解るよ、キイちゃんの凄さ!!」

「…お願いします」



わたしが小さく答えると
キイさんは笑顔から真剣な顔になった





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