「りっちゃん、これをお客さんによろしくね」

「はい!!解りました♪
お待たせ致しました
オレンジケーキセットになります」

「りっちゃんこっちもよろしく!!」

「はい!!」





住み込みでカフェで働かせてもらって
もうじき半月が経つ…
真妃【まひる】さんと碧兎【あると】さんに
海岸で倒れていたとこを助けられて、そのままお世話になってる…



2人とも何も聞かずに優しくしてくれる…



“りっちゃんが話したくなったら話してね”って







「りっちゃん、休憩しておいで」

「でも…」

「なに遠慮してるの休めるときに休まなきゃ
ダメでしょ?
それに、真妃キレると怖いよ((゚Д゚ll))」

「誰が怖いの?
タ・ル・ト?」

「ギャー!!!!」





お店全体に碧兎さんの声が響き…





―カランカラン―――





「いらっしゃいませ!」

「りっちゃん、休憩?」

「あっ、キイちゃん、りっちゃん休憩だよ♪」



と、真妃さんのお友達のキイさんが来てくれた
休憩の時間の時に必ず来てくれて一緒にお昼を食べに行ったり買い物も行ったりする

真妃さんも碧兎さんもキイさんも見ず知らずの、わたしをほんとの妹のように可愛がってくれる人でほんとに何も聞かず、いつも笑顔で接してくれる…



だから何も聞けない…





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