――――慄梛―――――

行くあてもないまま星が光り輝く空を見上げ
ながら足を進めた…



―神様がもしいるなら…
いるならば、磨梛抖を幸せにしてください…
わたし以外の人を幸せにしてください…
そして、わたしの記憶の中からも磨梛抖の記憶の中からも、わたしたちが過ごしたことを総てを消し去ってください――



なんて、無謀なお願いを空に願い続けた…






























「…ぃ、…い」

















遠くのほうで聞こえる声


















「…か、…ませ」





目を開けようとしてる
のに眠くて中々開けられない…





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