――――慄梛―――――

   ―約1ヶ月前―



―間違えなんかじゃ、なかった…
舞ちゃんと磨咲飛は付き合ってた…
口にしちゃいけない名前だったんだ――



そう思うと、逃げ出したくなって
走ろうとするのに走れなかった…


そして、















「ちょっと、待って」

「眞、央くん…」

「俺の話し聞いてもらえませんか?」



目は真剣そのもので何を話されるか解らなかったけど、わたしには聞くしかないんだって駅前のカフェに入った…



―――――――――――
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「………と、言うわけで約束してください」

「それって、わたしが家族の前や磨梛抖たちの前からいなくなれって、こと…?」

「はい、そうしたらもう誰も傷ついたりしないです
俺が約束します」



こんな考え方は間違ってるって解ってるけど、わたしさえ頷けば済む話し…



「あと片付けとかしたいから時間が欲しい…」

「それなら、1週間でどうですか?」

「解った…」

「じゃ、失礼します」



と、眞央くんは帰っていった…





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