「てめぇ…」
「ふふっ、綵の言うこと聞かないならぁ、ばらまくよ?
学校中、あるいは幼なじみってことを知ってる人達にぃ」
俺の言葉を遮ってまでスマホに写った写真は
俺からキスをしてる様にでも見えるようなそんな写真だった…
「消せよ」
「いやぁだぁ~♪綵とぉ、まなとぉのぉ初写メだもん♪
さぁ、どうするぅ?
綵の言うことを素直に聞く気になりまちたかぁ?」
馬鹿にしたように赤ちゃん言葉をまぜこみながら笑った…
「言うこと聞くよね?
聞かなくてもいいけどぉばらまくからぁ~」
―もう、どうだっていい隣にいてほしいやつが
側にいねぇんだから――
「あっそ、勝手にばらまけば?」
「な、あ、綵はほんとにばらまいちゃうよぉ?」
俺が承諾すると思ってたらしく顔色が変わる
「だから、ばらまけば?
なんなら俺からおまえにキスしてやろーか?」
「ふ、ふざけないでよ!!
あ…ぁ、あたしがそんな嘘に騙されると思ってんのっ!?」
「嘘?言っておくけど、俺、本気だよ?」
と、触れたくもないけど手を頬に添え目をつぶり
顔を近づけていく…
―パッシン…――
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