「あっ!あたしのラムレーズンちゃんがぁっ!」

竜神が急に立ち上がってアサの手をもげるんじゃないかってくらいの力で引っ張る。まるで何かから逃げるようにぐんぐん走り出す。勢いでおっことした食べかけのラムレーズンがどんどん遠くなっていく。アサは思わず目から変な液体を流しそうになった。だってなんだか小さい頃のアサを見ているようで。アサはお母さんやお姉ちゃんの職業を知ったあの頃から変わったとは思ってなかったわけだけど、どうやら変わってしまっていたみたいだ。コンクリートに溶けだすラムレーズンを見て、心底それを理解した。アサ、どうやら大人の階段昇り始めたみたい。

竜神は公衆便所の個室にアサを突っ込んだ。隣の個室ではゲイ同士愛を確かめあっているのであろう、熱い吐息が聞こえてくる。竜神がズボンを下ろして丸出しの、そそり立つ黒光りしてる蛇頭をしごき始めた。アサは汚い便器にへたりこみながら、竜神を見上げた。

竜神の泣きそうな顔に、もうどうなってもいいやという気になった。

程なくして、竜神はアサの胸めがけて極めて大人しく発射した。触るとねっとり糸を引く白濁色のねばねばは、嗅いだことのない臭いを発していて、アサのセーラー服にぐんぐん吸収されていく。

竜神は相変わらず泣きそうな顔をしながらアサに2、3枚1000円札を投げ付け、スボンを素早くあげてベルトまでしっかり締めてから走り去って行った。

お金をくれた。

アサの前でオナニーして。

アサにザーメンぶっかけて。

お金をくれた。

お母さん。

お姉ちゃん。

喜んでくれるかな。

あぁ…あぁ…佐々木先生…。