「竜神…あんた、なんであたしに怯えてるわけ?」

プッツンしちゃってる竜神を前にいとも簡潔に、すんなりと自分の疑問を口にできたことに自分自身びっくりしちゃうアサ。アサが言うのもあれだけど、アサはとてつもなくツンデレ気質なのだ。

「アサちゃん。オレさ、アサちゃんのおっぱいが喋る夢を見たんだ。まるで別の生き物だったんだよ。で、何が怖いってさ。アサちゃんはそのおっぱいの姿をした別の生き物と共存してたんだよ。アサちゃんはおっぱいを認めてたんだよ。もうオレ、吐きそうになったよ。ゲボりそうだったんだ。あのときのアサちゃんの眼。あんな眼、アサちゃんはしたことなかったよ。オレとアサちゃんは小学校からの仲だけど。初めて喋ったのは中一の夏休みだけど。でもオレはあんなアサちゃん見たことなかったんだ。そこら辺のやつよりはずっとアサちゃんを知っているのに、オレはアサちゃんの初めての表情を夢で見てしまったんだ。そしてアサちゃんは誰にも知られずおっぱいと共存していたんだ。悔しいよ。悔しいし怖いし切ないよ。なあ、アサちゃん。アサちゃんはオレの何なんだろうね。オレをここまで追い込むアサちゃんの存在ってなんなんだ?」