「ねえ、トマピョン。あたしが思うに影法師は実在しない人物だと思うの。わかる?トマピョン。いや、わからなくたっていいよ。トマピョンって違いのわからない男だから。でもあたし実在しない人物が学校に通っちゃいけないと思う。そうでしょ?トマピョン?」
トマピョンは底に少量残るコーラをストローでずびずびずびびーっと一気に吸い上げてから、伏せられた長い睫毛を震わせた。きょろきょろしている。黒目が虫のようにあっちこっち動き回っている。トマピョンはアサのことが嫌い。アサもトマピョンが嫌い。だってトマピョンって病的なんだもん。トマピョンを見てると生きているのが辛くなる。この世を憂いてしまう。だからアサは嫌。トマピョンのことが。でも影法師と竜神に仕返しを頼むのにトマピョンはぴったりだと思った。使命を与えてあげてそれを成し遂げれば、生きるのか死ぬのかはっきりできると思うから。できれば死んでほしい。だって死んだ方がいいんだよ、トマピョンみたいな病的な子は。
「影法師さんは実在するよ?アサちゃん。影法師さんはアサちゃんと対極にいる子だから、そう思うんだよ。アサちゃんにとって影法師さんはギャグ漫画の主人公でしょ?でも影法師さんはアサちゃんのことをクラスのピエロだと思ってるはずだよ」
トマピョンは底に少量残るコーラをストローでずびずびずびびーっと一気に吸い上げてから、伏せられた長い睫毛を震わせた。きょろきょろしている。黒目が虫のようにあっちこっち動き回っている。トマピョンはアサのことが嫌い。アサもトマピョンが嫌い。だってトマピョンって病的なんだもん。トマピョンを見てると生きているのが辛くなる。この世を憂いてしまう。だからアサは嫌。トマピョンのことが。でも影法師と竜神に仕返しを頼むのにトマピョンはぴったりだと思った。使命を与えてあげてそれを成し遂げれば、生きるのか死ぬのかはっきりできると思うから。できれば死んでほしい。だって死んだ方がいいんだよ、トマピョンみたいな病的な子は。
「影法師さんは実在するよ?アサちゃん。影法師さんはアサちゃんと対極にいる子だから、そう思うんだよ。アサちゃんにとって影法師さんはギャグ漫画の主人公でしょ?でも影法師さんはアサちゃんのことをクラスのピエロだと思ってるはずだよ」