そうして私は半ば強制で碧唯の家にやって来た。



彩華はコンクールが終わるまでは寮にいるから、碧唯の家に泊まる事を連絡すると、陽向から“私寮に泊まる”とメールが来て、彩華を1人にしなくて済む事にホッとした。





碧唯の家に行くと栞南さん、それから風南さんがいて…



栞『やっだーつぐみちゃん!いらっしゃい。ねぇグラタン好き?』


風『今日は私の部屋で一緒に寝ようねぇ。あ、パジャマはピンクで大丈夫ぅ?』


栞『一度聞いてみたかったんだけど、碧唯のどこが良いの?』


風『ほんとぉ。碧唯って無愛想だしぃ。あ、でも言うこと聞いてくれるけど…つまらなくないのぉ?』





と、お姉さん達に質問責めに合った。




碧唯は離れたソファーにすわり、会話に入って来なかった。


そんな碧唯が何だか可愛く見えたのと、お姉さん達と沢山話せる事が嬉しくて、いつの間にか伊吹の事なんか忘れ、私ははしゃいでしまった。