また…碧唯に助けられたんだ。
跡取り息子だと思っている碧唯と私が付き合っている事に、伊吹は上機嫌。
だから点数が下がっても、呼び出しが無かった…
5位以内なら呼び出しは無いって約束だったのに。
本当に最低な男…
そんな事を考えながら、私は車で30分かかった道を歩いて帰る。
つ「てか更紗さんも…良く分からない人だな」
伊吹の味方とばかり思っていたのに…所詮は伊吹と一緒で、自分さえ良ければ良いのかな。
道は大道りになり、お店がズラッと並び人で賑わっている。
?「つぐみ様?」
つ「え?」
そんな道で、私をつぐみ様と呼ぶ人がいた。
声をかけられた私は振り向く。
つ「あっ!」
?「やっぱりつぐみ様でしたか」
そこには、紙袋を幾つか持ってスーツを着た大和がいた。