幸城蓮(ユキシロレン)
俺の名前
18歳でもうすぐ高校を卒業する年齢だ


だけど俺は
『かわいそうな子』
だから

何もないこの部屋で毎日を過ごしてる



俺は

ちっちゃい時から人より体が弱かった
だけど毎日楽しく遊んでた
毎晩夜には熱がでてしんどかった
でも友達と遊ぶ事が唯一
俺の楽しみだったんだ


だけど…いつからだろうか…

親の態度が変わった


前はフツーに遊ばせてくれたのに…

『あんまり走っちゃダメよ』
『汗かかないようにね』

次第には

『遊びに行っちゃダメよ』


俺は…病気だったんだ…

薄々気づいてた

いや…嫌でも気づかされたんだ

夜…母さんは1人泣いてた

『何で蓮が助からないの…?』って


俺は取り返しのつかない病気なんだって



だからって…
なんで走っちゃダメなんだよ


そう思ったのは中学3年生の頃