蔵人とは何でも話せる友達、こんな関係がいい。




土曜日、青山君と蔵人の店に行った。




青山君には、この店で蔵人がバイトしてる事は言っていない。




カウンターには蔵人がいるけど、うす暗くて蔵人だと分からない。




しかも、いつもの無精ヒゲはやした、髪がボサボサの蔵人と違うから、




青山君は気付いていない。



私が驚くくらいに別人な蔵人。




若い女たちに声を掛けられ嬉しそうだ。




私はいつもの蔵人がいいや。




青山君と向かい合わせに座った。




『お腹空いてるよね、お酒は駄目? 』




「軽いのなら大丈夫だよ。ご飯は軽く食べて来たから、


つまみだけでいいよ。」




青山君がクスリと笑う。




『なんかいいよな、前園のそう言うとこ、



さっぱりしてて気持ちいい。』




私誉められる?