ピーンポーン

「はあ~い」

勢いよくドアを開ける。


「痛っ!!!」

「あ、美緒。ごめん大丈夫?」

「だ、大丈夫。それより早く学校」

「うん、いこ!!」


ガラガラー。


「おっはよ~」

勢いよくドアを開けたものの教室にはだれもいなかった。


美緒は当番だからもちろんいない。

「なあ~んだ。だれもいないのか,」


つまらなくて靴を蹴った。

ゴツ。

「いってえ!!!!」

靴は思い切りある人物の頬に当たった。


「!!。陸?だだだだ大丈夫?」


「いってえよ。靴なんかなげんじゃねえよ」


「ごめん、ホントごめん。ほっぺ大丈夫?痛くない?」


陸のほっぺに触る。


「大丈夫。」

陸は、ぱっとほこりをはらい、立つ。


「やっぱ痛いでしょ?」


「大丈夫だって、」


「ウソ。いこ?」


私は無理やり手をひっぱった。