連?誰だ?


バタバタ・・・


「ちょ、璃子。待てよ!」


璃子は教室へ駆け込んだ。


俺も追いかけた。


「り、璃子。どうしたんだ?」


「連、連が・・・」


璃子は泣いていた。けど笑っていた。


連。



そいつが原因だな。


今日は1時間目も2時間目も



数学で、いつもの俺なら落ち込んでるのに・・・


今はそれどころじゃない。


だって世界で1番大切なやつが



泣いてるんだったからな。


今はすごく笑っているけど。