気付けば夕方。
私はお母さんに電話した。

「何があったの?」

「お父さんが浮気したの。今は別居してるの。だからね・・・お金は大丈夫。」

「戻ってきてよ。健志が可哀想。」

「・・・・それは無理。お父さんが全部出してくれるから好きにしなさい。」

「いつ帰ってくんの?」

「・・・・来月に1回帰るわ。その時に話しましょう。」

私はお母さんの言葉を信じて電話を切った。
来月まで健志を育てるのは私、里穂。

自転車で幼稚園まで迎えに行く。
すると健志は一人で砂場にいた。

「健志?」

「お姉ちゃん!」

健志は走って私の所に来た。
みんな室内にいるのに健志はお母さんを待ってたんだね・・・。

私は健志とスーパーに行く事にした。
おととい貰ったお小遣いの5000円。
私はそれを使うことにした。

「何食べたい?」

「ウインナー。」

「・・・わかった。」

私はウインナーなどを買った。