それから10分して8時になった。
私は健志に制服を着せて、集合場所まで行く。
もちろん私が健志の送りをするのは、そう珍しいことじゃなかった。

「いってらっしゃい。」

「いってきます!」

すっかり元気を取り戻した健志に私はホッとした。

私は家に帰って食器を洗う。
今日は学校を休むことにした。
だって健志に何が起きるかわからないし。

ただ掃除と食器洗いで時間は過ぎていった。


電話をかけても出ない。
私の怒りはどんどんと込み上げる。

一瞬頂点に達して掃除機を投げた。
けど冷静を取り戻して、すぐに掃除機を握る。

私にはどうすることもできなかった。