高校に入学して2年目。 俺は、2年C組の教室の前に仁王立ちしていた。 (――可愛い子!彼女ほしい!) なんて思いながら。 「よ!直紀!また同じクラスだな!」 背中を思い切り叩かれて縮こまってる俺に優雅に話掛けてくる親友―七海(男) 「…またお前とかよ」 ボソッと呟いた声が聞こえたのか、もう一度俺の背中を思い切り叩いてから 「可愛い子いるかな~♪」 なんて言いながら教室へ入っていった。