「悪い、俺やっぱ用事ある。」

ねっとり絡みついてる女の腕を振り切って走りだした。

「えっ?ちょっとぉっ!!」

背中に女の怒った声が聞こえたけど

振り返る事は出来なかった。



俺の走るその先に

1番会いたくなくて

1番会いたい…

大好きな子の後ろ姿を見つけてしまったから。



「優夏っ!!」