あたしはただ、
君を愛してただけなんだ。
あの日から
そして、これからも…


俺は、お前が好きだから
だから、傷つけないようにって…

だけど
それが、裏目に出てたなんてな…













美保sid



『晴蘭(はるらん)高等学園』



そこは金持ち、いわゆるセレブの娘と息子が通う超一流の金持ち学園



そして、あたしはそんな学園に通う大企業の一人娘

――神崎美保として学園に半ば強制的に入学させられ、通っていた






「…はぁ、ダル…」



背伸びをしながら欠伸し、無駄に広い屋上の椅子(ソファー)に腰掛ける





あたしは女の子が苦手だ

正確に言えば"金持ちの女の子"

いつも派手なメイクにぐるぐるに巻いたパーマ、きつくて甘ったるい香水の匂いが教室に立ち込める

だからあたしは、いつも屋上にいる

あんな教室が嫌で、虫がいただけで大慌てで教室中を駆け回るような女の子とかが嫌で…


だからあたしは毎日のように屋上のお気に入りの隅の木のベンチで寝てる

天気が悪い日は屋上へつながる階段と屋上へ出る扉の前で座りながら眠り、雨が止むのを待つ



だけど、この日は雲一つないよく晴れた日で

あたしはベンチで横になって昼寝してたんだ



「……zzz」

―…ガチャッ


「…あれ、誰かいる。」


3時間目の授業中、屋上に一人の男子が入ってきた

だけどあたしはその夜、ゲームで夜更かししていたからか、ずっと眠っていた