「何やってんだよ…、俺は…。」
――帰ってよ…。
――そこに居られても、困るから。
――別に来てほしいなんて、頼んでないっ!
椎凪に言われた言葉が、頭の中で繰り返される。
耳には、椎凪の声がまだ残っていた。
「帰ろ……」
学校には行かないで、寮に帰ることにした。
学校にこれから戻って、勉強する気にはなれない。
ガチャッ
「はぁ……」
ため息をつきながら、まだ慣れない自分の部屋に入る。
椎凪、
明日も学校休む気か?
あんな事があった後だし、仕方ないけどさ。
休まれると、心配なんだよ。
それに、体育祭…
練習とかするんだろ?
どうせ……
そういえば椎凪って、コス走に出るんだっけ。
「……って、俺は椎凪のことばっかりか。」
ベッドに倒れ込みながら、ボソッと呟く。
重症だな…
マジで俺、椎凪に
……惚れてるかもッ//////////