「学園から寮まで早いでしょ。」



学園の校門を出たら、目の前に大きな豪邸が建っていた。



「こ、こ??」



普通の家みたいなんだけど、寮…なんだ。



「そうよ。寮とは思えないでしょ。」


「そうだね。」



都城と中に入った。

中にはシャンデリアなど、豪華な家具が並んでた。

中央には幅が広い、大きな階段があった。



「この階段を上がって。向かって右が女子寮、左が男子寮なの。」


「へぇ。」


「じゃあ、男子寮へ行きましょ。」


「え?女の子が入って平気なの??」


「寮内は立ち入り禁止の場所はないのよ。」


「ふーん…あのさぁ。一つ聞いても良い??」


「うん。なあに??」


「都城さんって、モテるでしょ!!」


「何言ってんの!!全然だよ。」



都城の顔が少しずつ、赤くなっていくのがわかった。



「別に、正直に言えばいいのに…」


「並みだよ?並み。」


「そうなんだ。」