一列に並んでた女達を押し退けて、天宮は椎凪の所まできた。



「椎、ちょっときてくれないか?」


「ヤ」


「ヤ、じゃねえよ…」



椎凪は天宮の顔を見ようとしない。


天宮は椎凪の腕を掴んだ。



「っん!何するの??」


「悪いけど、今日という今日は聞いてもらう。」



椎凪の腕を無理矢理引っ張って、教室をでた。



「アイツ、椎凪の何なわけ??」



遥と慎に聞いてみた。

二人とも少しためらってたけど、遥が話してくれた。



「椎の元カレ。3ヶ月付き合ってたけど、別れちゃったの。」


「何で??」


「理由は…椎から聞いて。多分、私から言わない方が良いと思う…。」


「……そっか。分かった。アイツさ、バスケ部だろ?」