コン、コン
「はい?」
「学園長、都城(ミヤシロ)です。」
「あら、都城さん。どうぞ?」
「失礼します。」
コイツ、都城っていうんだ。
ん?
…どこかで聞いた事があるような。
どこだっけ??
「学園長、転校生の方が…」
「あら?早かったのね。」
学園長は綺麗な女の人で、品のある人だった。
年は推定、50代ぐらい…
「はじめまして。」
「学園長の黒木と言います。宜しく。」
「宜しくお願いします。」
何かお嬢様だったって感じの、穏やかそうな女の人。
「都城さん。早く着いてしまったみたいだし、先に寮へ案内してもらえるかしら。」
「はい、わかりました。では、失礼します。」
「失礼します。」
俺と都城は学園長室を後にした。
それから校舎から出て、校門をでた。