俺はとっさに、近くの木の後ろに隠れた。



「何で俺、隠れてんだろ…」



椎凪は俺の横を走り抜けていった。
その後を、天宮が追っていった。



俺は二人の姿を見失って、モヤモヤしながらも教室に行った。

すでに半分ぐらいのやつらが、教室にいた。



「「おっはよー♪」」


「はよっ!!」



俺は学園で、素でいる事に決めた。

クラスのやつらは、俺の素を受け入れてくれた。


慎に絶対素の方がイイって言われたから、素でいる事にしてみた。


そのおかげで、前の学校より親しみやすくなった。

最初は転校しても、あんま変わんないって諦めてたけど…

今は転校して良かったって思ってる。
これが、青春ってヤツか??