「触んないでよっ!」


「こうでもしなきゃ、ちゃんと話を聞こうとしないだろ??」



椎凪は腕をつかまれて、壁に押さえ付けられていた。

男は俺の見覚えある顔。



「放してよっ!話す事なんてない!」


「お前がなくても、俺はあるんだよ。」



男は………


………天宮



椎凪が妙に避けてたヤツ。


なんだよ…あれ…



「アイツとは…別れた…」


「誰と別れようが、私には関係ない。だから放して…」


「椎…頼むよ…。別れたから…もう会わないから……」


「なんで私に話すのよ!!もう関わりなくない……」


「俺は…」



椎凪は天宮の手を振り払って、走ってこっちへきた。



「やべっ…」