「学園長の所、連れていってあげようか??」



女は俺の顔をのぞき込んで言った。



「そうしてくれると嬉しいな ニコッ」



俺の営業スマイル。

橘財閥の御曹司として、よく父親の手伝いをしていた。

その時の営業スマイル…通称・王子スマイル??をすれば、大抵の女社長とかはイチコロだ。

それで、営業が上手くいく事が多い。


でも、この女には全くきかない。



「じゃあ、ついてきて?」



なんでだ?


俺は皆に、結構なイケメンで通ってる。


一応言っとくが、自意識過剰とかナルシストじゃねえぞ??


告られる事もよくあるし、女は気持ち悪いぐらい寄ってくる。



女達と関わるのは嫌だ…。

でも、橘財閥の御曹司としてイメージを悪くする訳にはいかない。
王子キャラを崩せず、女達は寄ってくるばかり…


女の子といろいろ喋りながら、しばらく歩いて学園長室に着いた。